実はADHDの診断を受けている
その症状の一つに「過集中」があって
本を読んでいるときでも、映画を見ているときでも、人と話している時でも、
急に思考が深くなって、一瞬だけ、目の前の景色や音がシャットアウトして、
自分1人の世界に堕ちる
深夜の街中に、誰もいない家に、1人、ポツンといるようなクリアな空間
隙間から僅かに溢れる光芒や、微かな角度で見えなくなる一筋の光明
日常の中で見えてはいるものの、認識はしていない、幽かな世界
記号的なものを廃して、ただただ衝動的に求めるままに、没入して撮っていた
マクロな視界でミクロな認識をして
曖昧で蒙昧な世界を求めている
瞬間瞬間で出会った世界は数ミリ動いただけで消えてしまう儚いもので、
思った通りにいかない世界で、こぼさないようにそれを拾い上げていく
その過程で色を変え、形を変えつつも、また新しい美しさを見せてくれる
一瞬の感情が光景に感動を生み、渇望させられる
起源は自分の奥底にあって、手にしたものから自分の中身の一端が見え隠れす

この一連の流れをしている間、現実という理から離れて、自身の脳から別世界
へとtripしているのだと思う
写真に現実は映らない
ミラーレスカメラのファインダーには非現実が広がっている
逃げ場があるから自分は没入できる
そのために写真を撮っている

You may also like

Back to Top